チビた小刀と鉛筆(刃物研ぎ師の独り言)

私はガキの頃から、鉛筆は小刀で滑らかな鋭い切り口で削らないと、気が済みませんでした。
クルクルと柿の皮でも剥くように削る小さな鉛筆削りなら未だしも、ハンドルを回して鉛筆の木肌を毟り取るような鉛筆削り機、まして電動などもっての外だと今でも思っています。

私が中学の2年生の頃だったでしょうか、当時、新宿通りの紀伊国屋書店の斜め向かいに大きな刃物専門店があり、そこで買い求めた切り出し小刀で、鉛筆を削っていました。
あれから、57年が経ち、同時に買い求めた砥石は、既に磨り減り尽くして無くなっています。
しかし、切り出し小刀の方は、研ぎ減りましたが未だ現役です。
今でも鉛筆は、この切り出し小刀を使って、このように削っています。
PC097023.JPG

同じ頃の約55年ほど前ですが、母が同様の切り出し小刀が欲しいというので、買ってきたものが母の遺品の中から出てきました。
だいぶ錆が出ていたものを、私が研ぎ直して使っていますが、こちらは、全く研ぎ減っておらず、購入時の状態です。

この2本を並べてみました。
先ず、鞘に入ったままの状態です。
PC097024.JPG
鞘から抜いた状態です。
PC097025.JPG
どれだけ研ぎ減ったのか、並べて比較してみます。
PC097027.JPG
鞘の長さを見て判るように、本来は、写真上段の私が使ってきた小刀の方が少し長かったのですが、今や研ぎ減って変形し、昔日の面影は全くありませんね。

中学生の頃は、切り出し小刀といえば、この1本しか持っていませんでした。
今や、自分でも何本あるのか判らないくらい、用途に合わせた切り出し小刀を持っています。
しかし、この1本は、何とも愛着があってチビても捨て難い1本なのです。

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