旧い鮎の友竿でタナゴ竿の収納筒を作ってみました

数年前に知人から譲って頂いた鮎の友竿が何本かあります。
いずれも、東作一門の東俊や東正などの作になる高級品です。
然しながら、非常に重く扱い辛い竹製の鮎竿を使う人は、如何せん現在では皆無でしょう。
従って、私も竿の先の方を利用してハゼ竿に改造したり等、素材として保管しているのみです。

そのような折、先日作った新しいタナゴ竿を収納する竿筒が欲しい。
そこで、これらの鮎竿から姿・太さ・切断した時の節の位置などを勘案し、東正作の竿の手元を選び出しました。
長い鮎竿の手元から、節のある場所までの、全長 50.3 cmで切断しました。
画像

この 50.3 cm を更に切断し、筒の本体部( 40.9 cm ) と蓋部( 9.4 cm )に切り分けます。
筒の本体部( 40.9 cm )は、 外に見える部分( 38.6 cm )と挿げ込み部( 2.3 cm )で構成されます。
従って、出来上がりの筒の全長は、
筒本体部の外に見える部分( 38.6 cm ) + 蓋部( 9.4 cm ) = 48.0 cm となります。
別の計算式で言い換えれば、
素材の長さ( 50.3 cm ) - 挿げ込み部( 2.3 cm ) = 48.0 cm となります。
つまり、竿筒の素材を選ぶ際には、作りたい筒の長さよりも、挿げ込み部の長さ分だけ長い素材が必要ということです。
画像

本体部側の挿げ込み部( 2.3 cm )を、小刀で削り出します。
画像

蓋側は、内側を浚います。
画像

これを少しずつ削って擦り合わせ、きちんと蓋になるように調整します。
(言葉で書くと、この一行ですが、これが一番難しく大変な作業です。)
画像

玉口の双方に巻き糸を施し、漆で固めます。

画像

節の抜けている蓋の頭部は、丸く切った板を嵌め込み、平にして漆で塗ります。
画像

仕舞い寸法 44.0 cm の竿を、
画像

筒に収めて
画像

画像

蓋を閉めます。
筒が真円ではないので、合いマークを入れてあります。
画像

手元尻に残る洋銀製の尻環と、東正の格調高い焼印が光りますね。
画像

筒のスペックは以下の通り。
筒本体長 ・・・ 38.6 cm + 挿げ込み部 2.3 cm = 40.9 cm 
蓋の長さ ・・・ 9.4 cm
蓋をした状態の筒の全長 ・・・ 38.6 cm + 9.4 cm = 48.0 cm 
筒内部の長さ  ・・・ 46.5 cm 
最大外径 ・・・ φ3.5 cm
内径 ・・・ φ2.6 cm 
収納するタナゴ竿の手元が湾曲しているので、この位の太い内径の筒でないと収まりません。

布製の竿袋に収めてから、この竹筒に入れれば、竿が筒の中でカタカタしなくなります。
今月、6/23(日)の西荻手しごと市で、A-bagさんに頼んで竿袋を作って貰うつもりです。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック