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zoom RSS 渓流竿の尻栓を作る

<<   作成日時 : 2017/04/15 19:05   >>

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一昨日の釣りで、永年愛用してきた富士峰ロイヤルの尻栓を渓で失くしてしまいました。
この富士峰ロイヤルという5.3mの渓流竿ですが、もう随分と昔に廃業したオリムピックという釣り具メーカーが、初めて世の中にカーボン竿を「世紀シリーズ」で売り出していた頃に、それを下請けで作っていたというメーカーの竿です。
私が買ったのは30年ほど前で、同じ仕様でオリムピック・ブランドで販売されていた竿の半額でした。 
それでも、結構高い竿で、当時でも1万5千円ほどしたと記憶します。
とっくにメーカー修理は利かないので、随分と自分で修理してきました。
20年ほど前には、穂持ち下を折損したのですが、自分で修理した後は全く問題なく使っています。
銘木製の口栓も、とっくにオリジナルは紛失し、その後は自分で作ってきて現在の口栓は3代目でカリン材です。
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口栓は、自分で作ったもののようには見えないでしょう?
オリジナルよりも、もっと、しっくりと栓が出来ますよ。
竿銘には、「硬調」となっていますが、実際は中型ヤマメに好適な、軟調に近い「中硬調」です。

口栓と同様に、今回失くした尻栓もオリジナルの金属製の栓は既にとっくの昔に失くし、その後は木で作ったり、それも失くして布袋竹の節のところで作り直していたのを失くした訳です。
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今回は、3年間ほど保管して自然乾燥させていた枇杷(びわ)の材で作ることにしました。

枇杷材に、ノギスで測った竿尻の内径に合わせてコンパスで円を描きます。
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これを、鑿(のみ)と切り出し小刀で少しずつ根気よく削り、竿尻内径にフィットさせていきます。
経験を重ねれば、木工旋盤を使わずとも、ほぼ完全な円筒形に削ることが出来ます。
竿尻内部のネジ山に食い込むように、僅かに太めにします。
このあたりの作業になると、刃物ではなくサンドペーパーです。
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2時間ほどの作業で完成しました。
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竿尻にねじ込んでみると、ジャスト・フィットです。
僅かにネジ山が利いているので、捻らなければ抜け落ちることはありません。
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オリジナルの尻栓より長く、そしてテーパーを持たせて太くしてあるので竿尻に手が掛かり易く、掌に馴染みます。
なかなか、シブイ出来栄えでしょう?

つい先日は、へび口のリリアンが使い古されて切れかかっていたので自分で付け替えたばかりです。
そんな訳で、全体どこを見ても新品同様に復活しました。
30年も使っている竿には見えないと思います。
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異常なほど、物持ちがいいでしょう?
私にとっては、渓流竿は若い頃からの恋人みたいなモノですから、大切に大切に使っています。

例えば、何と50年前の学生時代に買った、東作ミニロッドも現役健在で、今でも数年に1回ほどは昔を懐かしんで大切に使っておりますよ。
竿袋も健在です。
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東作ミニロッド(4.5mと3.6m)の2本。 
仕舞い寸法は、キャップと尻栓を含んで33センチの超小継ぎです。
会社勤めの頃にも、時折、出張カバンの底に潜ませていましたね。
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勿論、カーボンではなく、出始めのグラス・ロッドで、和竿の東作製ですから美しい深緑色の本漆塗装です。
超小継ぎ竿ですので、3.6mが13本継ぎ、4.5mでは何と17本継ぎです。 
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穂先から12番までは共通パーツなので、釣り場で折損した際には、互換性があって便利です。
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今日に至っても、この名竿を凌ぐ仕舞い寸法がコンパクトな渓流竿はありません。
ヤマメやイワナを掛けた時の感触も、カーボンとは違う柔らかな粘りがあります。
貧乏だった学生時代(今も貧乏ですが)、この竿を手に入れるため、何ヶ月もアルバイトをしたものです。
楽しかった学生時代の釣りの思い出が詰まった、私の宝物です。

学生時代には、やはり東作のグラス・ロッドで、4.5mの「東作エイト・スペシャル」という6本継ぎの長い仕舞い寸法の竿がミニ・ロッドよりは遥かに安価でしたので、黒と深緑の2本を使っていました。 
尺イワナを掛けると糸鳴りがして、とても楽しい竿でした。
しかし、黒の方は岩手県奥地の沢で雪崩に遭遇した際に流してしまい、深緑の方は奥只見で崖下に転落したときにボロボロに折ってしまいました。 やはり、渓流竿はザックに収まる仕舞い寸法でないと、こういうことになりますね。

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