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zoom RSS 釣りの科学(bV クロダイの呼称の由来)

<<   作成日時 : 2017/03/12 12:15   >>

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今回は、「釣りの科学」ではなく、「釣りの雑学」に類することかと思います。

クロダイは、関西ではチヌと呼ばれ、また出世魚であって、小さいものから大きなものへ順に、チンチン・カイズ・クロダイ(チヌ)と名前が変る。 これは、釣りをする人なら誰でも知っています。

しかし、チヌとかカイズとかの呼び名は、数ある魚の方言くらいに思って、その意味について深く考えたことはありませんでした。

ところが、本日、俳人の楠本憲吉が書いた「海に寄せて」という短文の釣り随筆を読んで、 単に私の浅学の故かも知れませんが、目からウロコの思いをしました。

まず、チヌというのは、珍怒(ちぬ)の海、というのが大阪湾の和泉灘の古称であって、クロダイの好漁場であったことから、古来、クロダイはチヌダイと呼ばれていたのが、詰まってチヌとなったとのこと。

そして、その若魚が泉川貝津付近で大量に獲れていたことから、クロダイの若魚がカイズと呼ばれるようになったとのこと。

知らなかったな〜。
どんな名前にも、それなりの由来や因縁があるものなんですね。
何歳になっても、知らなかったこと、学ばなければならないことが沢山あることを思い知りました。

こういう事が、判らなくなってしまう理由のひとつに、動植物名を正式には、カタカナ表記にしなくてはならない、という戦後教育が挙げられるでしょう。

勿論、カタカナ表記論者は戦前からもおり、牧野富太郎博士などはその筆頭で、松・杉・楓・は、日本のマツ、スギ・カエデとは異なる。 それは、その漢字名を借りてきた中国にある種は、日本のそれとは類似するも種を異にするからである、と機会あるごとに口喧しく説かれています。

そして、更に難しいことには、一般に漢字と呼ばれているものには、実は2種類あって、
文字というものを持たなかった古代大和民族が、
  ・中国から輸入した漢字
  ・日本で創作した和字
とがあります。

そして、牧野富太郎博士の主張では、和字で付けられた名前は、我が国固有の植物に対し、我が国固有の文字で付けられた名前だから、カタカナ表記にしなくとも正確性は保たれる、とのご意見なのでした。

しかし、折角、我が国には漢字・和字は問わずとも、象形・表意の漢字文字があるのですから、単なる表音文字で意味を持たないカタカナ表記に統一しなくとも良いように思えますし、その名前の意味も漢字の方が判り易いうえ、趣のある表現のように感じるのは私だけではないと思うのです。

また、カタカナ表記論者によれば、鮎は、その漢字名の本家である中国ではナマズのことで、誤って輸入された文字なので、アユに当てるのは誤りなのだそうです。
ですが、日本国内では、既に何百年にもわたって、鮎=アユと認知されているのですから、固いことは言わずに、”鮎”でも良さそうに思うのですが如何なものでしょうか。

もちろん、反論はあろうかと思います。 
魚編に占うと書く鮎の文字は、中国では、その骨で古代中国が吉凶を占ったナマズに対して付けられた名前ですから、日本では、アユ=年魚、或いはアユ=香魚 と表記すれば名前の意味も明白であって、更に良さそうですね。 
但し、古来日本でも、何とか天皇が、米つぶを餌にしてアユを釣り、その年の豊作・凶作を占った故事があるから、この”鮎”の文字でよい、との意見もありますが、釣り師としては、アユが米つぶで釣れるかいな? という疑問は残りますが・・・。

ともあれ、輸入漢字の誤用は廃し、正しくその動植物の種名の意味を表す漢字で名前を付け直せば、無味乾燥なカタカナ表記よりも判り易い名前になるとかと思いますよ。


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